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頭上に極上を
こんにちは!!太田です。
今日はボルサリーノについて紹介していきます。

皆さんもイタリアの高級ハットを作っているメーカーというのはご存知だと思います。
それでも知らない事も多いと思うので、少し長くなりますが紹介します。
まずは歴史の部分から
イタリアのピエモンテ州ペチェットで生まれたジュゼッペ・ボルサリーノは14歳で帽子工場の見習い工として、初めて帽子と関わります。
そこでボルサリーノは紳士達の様々な帽子を目にし、帽子の世界の広さと深さを知り、『もっと多くの、もっと上質の帽子を造りたい』と考えた事がボルサリーノの歴史の始まりです。
当時、帽子造りの流行はイギリス、帽子の技術はフランスだった為、ボルサリーノは数年間フランスに渡り修行をしました。
その後、1857年にジュゼッペ・ボルサリーノによってイタリアのアレッサンドリア地方にフェルト帽の職人だけを集めた工場を設立し、1857年4月4日にボルサリーノとしての初めての帽子が完成されました。
当初は10人程の職人が、4年後には60人程にまで増えました。
年々発展を続けるボルサリーノでしたが、量産や売上には満足せず、効率を求めるのではなく、常に高品質の帽子造りだけを求めました。
今でもボルサリーノでは「効率の為に、いかなる品質も犠牲にする事は出来ない」と言う創業当時の哲学を持って帽子が作られ続けています。
続いて製造に関してです。
ボルサリーノのフェルトハットは、上質なウサギの原毛の選別から始まり、吹き付け、形成、乾燥、染色、刈込み、仕上げ、飾り付けという40以上の工程を経て完成します。
現在でも創業当時同様に全ての工程がボルサリーノの工場で行われています。
その全ての工程が熟練した職人により一つ一つ丁寧に行われ、約7週間かけ完成します。
ボルサリーノでは、21世紀の現代に至っても20世紀初頭の機械、木型は受け継がれています。先ほども述べたように「効率の為に、いかなる品質も犠牲にする事は出来ない」、「高級を守る為に、あえて伝統的な機械、道具を使いつづける」この考え方の元に何世代にも受け継がれ、ボルサリーノの帽子が造り続けられています。

最後にボルサリーノを被るとは
最初に述べたように「ボルサリーノ」という言葉は高級ハットの代名詞になっています。
リーダース英和辞典にも「Borsalino」=広縁の柔らかいフェルト製の男子帽と説明されています。
ボルサリーノという言葉は単にブランド名だけでなく、世界的に一つのスタイルを表すシンボルにされてきました。
そして、19世紀に上流階級の紳士達がトップハットを地位を示すアイテムとして愛用したように多くの著名人に愛用されてきました。
ボルサリーノがボルサリーノを被る人の人生とその美学を満たし、人生をより豊かに彩るアイテムである証です。
僕がボルサリーノの勉強をして調べた事をまとめるとこんな感じです。
ボルサリーノってカッコイイけど決め過ぎかなとか、カッコイイけど高いよなって思われていた方の参考になればなと思います。
今はファッションなんてもっと自由なものなので、自分のファッションを格上げするアイテムとして愛用する事も、地位を示すとか関係なくお洒落なアイテムの一つとして愛用する事もどちらもありです。
是非、店頭で手に取ってボルサリーノの素材、シルエット、雰囲気を感じてみて下さい。
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